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2026.10.22
日本の半導体業界ウォッチ|装置販売高は9カ月連続増、10月下旬に決算発表が集中
日本半導体製造装置協会(SEAJ)の統計によると、2026年8月の日本製半導体製造装置の販売高(3カ月移動平均)は前年同月比47.4%増と、9カ月連続で前年を上回りました。10月22日からは、国内の主要な半導体関連上場企業による7〜9月期決算の発表が始まっています。公的統計と各社の開示資料をもとに、足元の業界動向を整理します(時刻はいずれも日本時間)。
1. 装置販売高は9カ月連続の前年比増
SEAJが9月18日に公表した8月の日本製半導体製造装置販売高(輸出を含む、3カ月移動平均の速報値)は5,979億1,500万円で、前年同月比47.4%増、前月比7.5%増でした。前年同月比の増加は9カ月連続です。9月分は10月23日15時40分に公表される予定です。
2. SEAJは3年間の需要予測を上方修正
SEAJが7月2日に発表した需要予測では、2026年度(2026年4月〜2027年3月)の日本製半導体製造装置販売高を前年度比26%増の6兆5,502億円とし、1月時点の予測から約1兆498億円引き上げました。AIサーバー向け先端ロジックへの投資に加え、HBM(広帯域メモリ)を中心とするDRAM投資の大幅な増加が主な要因とされています。
- 2027年度:7兆4,017億円(13%増)。新しい工場の建屋が順次完成し、装置の搬入環境が整う見込みです。
- 2028年度:7兆7,718億円(5%増)。
- 日本市場:2026年度は1兆5,835億円(10%増)、2028年度は2兆2,763億円と、初めて2兆円を超える予測です。
3. 貿易統計にも需要が表れる
財務省の9月分貿易統計(速報)では、半導体等電子部品の輸出が前年同月比49.4%増となり、輸出全体を押し上げた主要品目の一つとなりました。
4. 10月下旬の決算スケジュール
ディスコ(6146)は10月22日に決算を発表しました。2026年4〜9月期の連結売上高は2,570億5,800万円(前年同期比32.1%増)、営業利益は1,166億3,900万円(同47.9%増)で、7〜9月期の出荷額は1,486億円と過去最高でした。同社は、生成AI関連の用途に加え、CPO(コパッケージド・オプティクス)関連の光半導体・光学部品向けが増加したと説明しています。
そのほかの主要企業の発表予定は次のとおりです(各社IRカレンダーによる。日程は変更される場合があります)。
- 10月27日:信越化学工業(4063)
- 10月28日:アドバンテスト(6857)。同社は7月29日、通期予想を売上高1兆7,140億円、営業利益8,460億円に修正しています。
- 10月30日:東京エレクトロン(8035)、キオクシアホールディングス(285A)、SCREENホールディングス(7735)など。東京エレクトロンが7月に示した上期予想は、売上高1兆6,200億円、営業利益4,580億円です。
まとめ
公的統計から企業の出荷実績まで、AIサーバー関連の投資が日本の半導体製造装置需要の主な源泉となっています。10月23日に公表されるSEAJの9月分データと、月末の各社決算で示されるメモリ、先端ロジック、後工程の需要に関する説明が、業界の動向を把握するうえでの材料となります。本記事は公開統計と各社の開示を整理したもので、個別企業を評価するものではありません。
出典
- 日本半導体製造装置協会(SEAJ)「販売高速報値(3ヶ月平均)2026年8月度」(2026年9月18日)、日本物流新聞(2026年10月13日)
- SEAJ「2026年7月発表 半導体・FPD製造装置 需要予測」(2026年7月2日)
- SEAJ「Report Release Dates 2026」
- 財務省「令和8年9月分貿易統計(速報)」
- ディスコ「2026年度 第2四半期 決算短信」「決算説明会資料」(2026年10月22日)、株探(2026年10月22日)
- アドバンテスト「通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」(2026年7月29日)、東京エレクトロン 2026年7月の業績予想(報道による)
- 各社IRカレンダー、ATPAGES「半導体決算5社プレビュー」(2026年10月20日)
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