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2026.10.31

週間マーケットまとめ|2026年10月第5週(10/26〜10/30):日経平均は596円高の6万3,290円で3週ぶり反発、日銀は1.25%据え置き・ETF売却加速、長期金利2.770%

週間マーケットまとめ 2026年10月第5週 日経平均の週間上昇と日銀会合を伝える夜の西新宿高層ビル群のカバー画像

2026年10月第5週(10月26日〜30日)の日経平均株価は、前週末比596円95銭高(0.95%高)の6万3,290円11銭と3週ぶりに反発しました。AI・半導体株への買い戻しで29日まで3日続伸した後、30日は1,369円安と反落しました。TOPIXは3,965.07と前週末からほぼ横ばい(0.74ポイント安)でした。日銀は30日の金融政策決定会合で政策金利を1.25%程度に据え置く一方、ETFの売却ペースを年8,600億円程度(簿価)へ引き上げることを決定。長期金利(新発10年物国債利回り)は週末に2.770%へ低下し、ドル円は157円台で推移しました。1週間の日本市場の動きと来週の注目点を整理します。

1. 株式:日経平均は3週ぶり反発、TOPIXは3週続落

1-1. 週間の値動き

  • 日経平均:10月30日の終値は6万3,290円11銭。前週末(10月23日)の6万2,693円16銭から596円95銭上昇しました。週間の高値は29日の6万4,831円29銭です(日経平均プロフィル、株探)。

  • 日々の動き:26日は503円安と3日続落、27日は米アンソロピックのIPOに向けた目論見書公開をきっかけに1,078円高と反発し、28日(685円高)、29日(705円高)と3日続伸しました。30日はインテルとアマゾン・ドット・コムの決算が市場予想に届かず、1,369円安と4日ぶりに反落しました(株探)。

  • TOPIX:30日の終値は3,965.07で、前週末の3,965.81からわずかに下落し3週続落となりました(Yahoo!ファイナンス、株探)。上昇は値がさの半導体関連株に偏りました。

1-2. 業種と決算

  • 業種別:週間では東証33業種のうち17業種が上昇しました。中東情勢の緊迫化を背景に海運や鉱業が上昇率上位となり、機械が下落率トップでした。金融株は値上がりしました(株探)。

  • 半導体関連の決算:アドバンテストは28日、今期の営業利益予想を8,460億円から9,670億円へ上方修正しました(ブルームバーグ)。東京エレクトロンは30日、未開示だった今期の通期予想を公表し、純利益は前期比50.6%増の8,650億円と過去最高を見込みます(ロイター)。

  • 米国:AI投資の収益性を巡る警戒から、30日の米ダウ工業株30種平均は572ドル25セント安の5万1,770ドル31セントでした(株探、フィスコ)。

2. 日銀会合:金利据え置き、ETF売却を加速

  • 政策金利:無担保コール翌日物金利の誘導目標を1.25%程度で維持しました(賛成8・反対1)。高田創審議委員は1.5%程度への利上げを提案しましたが、否決されました(日本銀行)。

  • ETF売却:2027年1月から、ETFの年間売却額を簿価で3,300億円程度から8,600億円程度に引き上げます(売買代金比0.05%程度→0.1%程度、日本銀行)。

  • 展望レポート:基調的な物価上昇率が2%の物価安定の目標と「概ね整合的な水準」にあるとの判断を示しました。コアCPIの見通し(政策委員の中央値)は2026年度2.5%、2027年度2.6%、2028年度2.0%です(日本銀行)。

  • 総裁会見:植田総裁は今後の利上げについて、次回会合を含め毎回の会合で判断する考えを示しました(共同通信)。次回会合は12月17〜18日です(日本銀行)。

  • FRB:米FRBは28日、政策金利を3.75〜4.00%に据え置きました(FRB)。

3. 金利・為替:長期金利は2.770%に低下、円は157円台

  • 長期金利:新発10年物国債利回りは前週末(23日)の2.800%から29日に2.835%まで上昇した後、30日は米長期金利の低下と株安を受けて0.065%低い2.770%で取引を終えました(日本相互証券、共同通信)。

  • 超長期債:新発30年債利回りは29日に3.895%まで上昇し、30日は3.835%に低下しました(日本相互証券、日本経済新聞)。

  • 物価:10月の東京都区部コアCPIは前年同月比2.6%上昇と、9月(2.7%)から伸びが縮小しました(日本経済新聞)。

  • 円相場:ドル円は前週末の156円台後半から28日に一時158円台へ上昇しました。30日は日銀会合を「タカ派的」と受け止めた円買いで一時156円台を付け(日本経済新聞)、週末のニューヨーク市場は157円50銭台で終えました(Yahoo!ファイナンス、株探)。

4. J-REIT:東証REIT指数は年初来安値圏

  • 東証REIT指数:30日の終値は1,648.88と、前週末の1,670.65から1.30%下落しました。10月20日に付けた年初来安値1,645.75に近い水準です(Investing.com、日本経済新聞マーケットデータ)。

  • 日銀のJ-REIT売却:今回の会合でJ-REITの売却ペースは年50億円程度(簿価)に据え置かれました(日本銀行)。

5. 来週(11月2日〜6日)の注目点

  • 11月2日:米10月ISM製造業景況指数。日銀は展望レポートの全文を公表予定です(株探、日本銀行)。

  • 11月3日:米中間選挙。日本市場は文化の日で休場で、結果は休場明けの4日の相場に反映されます(株探)。

  • 11月4〜6日:4日に米10月ADP雇用統計とISM非製造業景況指数、5日に国内の10年債入札、6日に9月の毎月勤労統計と米10月雇用統計が予定されています。国内ではトヨタ自動車(5日)などの決算発表が続きます(株探)。

  • 週明けの水準:30日のシカゴ日経平均先物(円建て)は6万2,600円と、大阪取引所の終値を890円下回りました(株探)。

海外投資家・日本進出企業にとってのポイント

  • 指数と市場全体の差:日経平均は週間で上昇した一方、TOPIXはほぼ横ばいでした。指数の水準だけでなく、業種や市場全体の広がりも確認することが重要です。

  • 金利のある日本:日銀は利上げを毎回判断する姿勢です。日本での借入や不動産投資、企業価値評価では、金利の先行きを複数のシナリオで検討する必要があります。

  • 為替と外部要因:来週は米中間選挙と米雇用統計が控えています。外貨建ての投資・M&A・資金調達では、為替の前提とヘッジ方針の確認をお勧めします。

FinGroupについて

フィングループ株式会社(FinGroup)は、日本市場への参入やクロスボーダーM&Aに取り組む企業・金融機関向けにIR・PR・FAサービスを提供しています。詳しくは投資銀行事業および金融メディアThe 3%をご覧いただくか、お問い合わせフォームよりご連絡ください。日銀会合の詳細は日銀金融政策決定会合(2026年10月)の結果、会合前の市況はデイリー速報(10月30日)もご参照ください。

出典

  • 日経平均プロフィル「ヒストリカルデータ」 https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/archives/data?list=all

  • 株探「今週の【早わかり株式市況】3週ぶり反発、半導体に買い戻しも週末に一転売り優勢」(2026年10月31日) https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202610310075

  • 株探「来週の株式相場に向けて=「米中間選挙」に視線集中、AI投資巡り知事選も目離せず」(2026年10月30日) https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202610301302

  • 株探「シカゴ日経平均先物 大取終値比 890円安 (10月30日)」 https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202610310116

  • Yahoo!ファイナンス「TOPIX 時系列」 https://finance.yahoo.co.jp/quote/998405.T/history

  • Yahoo!ファイナンス「米ドル/円 時系列」 https://finance.yahoo.co.jp/quote/USDJPY=X/history

  • 財経新聞(フィスコ)「日経平均大引け:前日比1369.36円安の63290.11円」 https://www.zaikei.co.jp/article/20261030/875657.html

  • ブルームバーグ「アドバンテスト、今期2度目の営業益上方修正」(2026年10月28日) https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-10-28/TNLN4AKK3NYG00

  • ロイター「東エレク、今期の純利益50.6%増予想 AIサーバー需要拡大」(2026年10月30日) https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/reuters/business/reuters-20261030090

  • 日本銀行「当面の金融政策運営について」(2026年10月30日) https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2026/k261030a.pdf

  • 日本銀行「経済・物価情勢の展望(2026年10月)基本的見解」 https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2026/k261030b.pdf

  • 日本銀行「ETFの売却ペースの見直しに関する決定(2026年10月)」 https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2026/k261030c.pdf

  • 日本銀行「公表予定」 https://www.boj.or.jp/about/calendar/

  • 共同通信「利上げ「次回会合含め判断」と日銀総裁」(2026年10月30日) https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1956178

  • FRB「Federal Reserve issues FOMC statement」(2026年10月28日) https://www.federalreserve.gov/newsevents/pressreleases/monetary20261028a.htm

  • 日本相互証券「主要年限レート」 https://www.bb.jbts.co.jp/ja/historical/main_rate.htm

  • 共同通信「長期金利低下、2.770%」(2026年10月30日) https://www.chunichi.co.jp/article/1332677

  • 日本経済新聞(NQN)「債券15時 長期金利、再び2.765%に低下 株安受けたリスク回避で」 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL305C80Q6A031C2000000/

  • 日本経済新聞(NQN)債券市況(2026年10月30日、三井住友信託銀行マーケットニュース掲載) https://fund.smtb.jp/smtbhp/qsearch.exe?F=mkt_news&KEY2=3217%2C3218

  • 日本経済新聞「円上昇、一時156円台 日銀会合「タカ派」との見方で円買い」(2026年10月30日) https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB302GP0Q6A031C2000000/

  • Investing.com「東証REIT指数 過去データ」 https://jp.investing.com/indices/topix-reit-market-historical-data

  • 日本経済新聞 マーケットデータ「東証REIT指数」 https://www.nikkei.com/marketdata/quote/TREIT/

画像:Wikimedia Commons(panayota / Pixabay、CC0)の写真をもとにFinGroupが加工

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